店舗、施設に起因する来客者のケガに伴う賠償リスク

  • 宿泊業・飲食サービス業
  • 宿泊業・飲食サービス業における保険

施設賠償責任保険、旅館賠償責任保険

店舗や施設の欠陥や整備不行き届きまたは接客業務などに起因し、来客者または第三者がケガをしてしまったり来客者の持ち物に損害を与えてしまったことで、損害賠償請求を受けるリスクを補償する保険に「施設賠償責任保険」があります。

【事故例】

①旅館の露天風呂の源泉吹き出し口付近で熱湯を浴び、病院へ搬送されたがその後敗血症、熱傷部感染、広範囲熱傷、呼吸不全などを併発し死亡してしまった。
⇒事前に「(事故のあった小さい方の風呂は)熱いので入らないで下さい」との説明があったものの、危険防止に安全柵を設けるか、湯温を安全な温度にまで下げるといった安全策が講じられておらず、当該露天風呂に構造上の欠陥が認められたため、損害賠償責任を負ってしまった。

②喫茶店で従業員がコーヒーを運んでいる際に、椅子の足に躓いてしまい、来客者にコーヒーをかけてしまった。
⇒後日、スーツのクリーニング代、携帯電話の修理代などを請求された。

店舗や施設の危険な箇所の修繕、リフォームを行うことで事故を未然に防ぐことが一番ですが、見落としてしまった箇所が原因で来客者がケガをしてしまう事故も数多くあります。
万一、被害者の生命にかかわるような事故となってしまった場合、その賠償金額は多大なものとなってしまいます。この業種においては、施設賠償責任保険は必須な保険とお考えください。

飲食店やホテル・旅館における賠償リスクには、施設賠償リスク以外にも様々なリスクがあります。

施設賠償責任保険(事業遂行賠償責任)は単体加入もできますが、その他の生産物賠償責任や受託物賠償責任などがセットになった総合賠償責任保険、旅館賠償責任保険といった加入方法もあります。
セット加入の方が、事業に関わるリスクを総合的にカバーできるので、補償の漏れも無く保険証券の一元管理ができるためお勧めです。

当然、選択する補償内容や保険会社ごとに保険料は異なるので、ご検討の際は一度ご相談ください。

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